ヘアスタイリング剤は、髪型を整えるだけでなく、髪にボリュームを出したり、艶を与えたりするために欠かせないアイテムです。しかし、正しい使い方を知らなければ、髪にダメージを与えたり、思い通りのスタイルが作れなかったりすることも。そこで今回は、プロが教えるヘアスタイリング剤の使い方と、そのテクニックやコツを詳しく解説します。
1. スタイリング剤の種類と用途
まずは、代表的なヘアスタイリング剤の種類と用途を理解しましょう。
ワックス:
髪に動きをつけたい時に使います。柔らかいテクスチャーのものは自然な仕上がりに、硬いテクスチャーのものはしっかりしたホールド感を出せます。
ジェル:
しっかりとしたホールド力があり、ツヤを出したい時に使用します。髪を濡らしたような仕上がりにしたい時に最適です。
ムース:
ボリュームを出したい時や、柔らかく自然なカールを作りたい時に使います。濡れた髪に使うのが一般的です。
ヘアスプレー:
仕上げに使うことで、スタイルをキープし、崩れにくくします。強力なホールド力を持つものから、自然な仕上がりのものまで様々です。
クリーム:
髪に潤いを与えながら、軽くスタイリングしたい時に使います。柔らかく自然な仕上がりになります。
セラム:
艶を出し、髪を滑らかにするために使います。髪の毛の乾燥やダメージを補修しながら、スタイルを整えます。
2. ワックスの使い方とテクニック
ステップ1:適量を取る
ワックスは少量で効果を発揮します。指先に少し取って手のひらでよく伸ばしてから使います。多すぎると髪がべたつくので注意しましょう。
ステップ2:手のひらで温める
手のひらでワックスを温めることで、髪に均一に伸ばしやすくなります。
ステップ3:髪に塗布する
髪の中間から毛先にかけて、手ぐしを通すように塗布します。根元から塗るとボリュームが出過ぎてしまうことがあります。
ステップ4:スタイルを整える
髪全体に均一にワックスが行き渡ったら、指先や手ぐしでスタイルを整えます。動きを出したい部分や、ボリュームを持たせたい部分を重点的に整えると良いでしょう。
3. ジェルの使い方とテクニック
ステップ1:適量を取る
ジェルは一度に多く取りすぎないように注意します。手のひらに適量を取り、指の間にも行き渡らせます。
ステップ2:髪に塗布する
濡れた髪に塗布すると、ジェルが均一に行き渡ります。髪全体に均一に塗ることで、ツヤのある仕上がりになります。
ステップ3:スタイルを整える
ジェルを塗布した後、コームや手ぐしでスタイルを整えます。ドライヤーを使って乾かすことで、しっかりとしたホールド力を持つスタイルが完成します。
4. ムースの使い方とテクニック
ステップ1:適量を取る
ムースは手のひらにピンポン玉くらいの量を取ります。髪の長さやボリュームに応じて調整しましょう。
ステップ2:濡れた髪に塗布する
タオルドライした髪にムースを均一に塗布します。髪の根元から毛先まで、指を使ってしっかりと塗り込むことが大切です。
ステップ3:スタイルを整える
ムースを塗布した後、ドライヤーで乾かしながらスタイルを整えます。カールやウェーブを強調したい場合は、ブラシやヘアアイロンを使って形を整えます。
5. ヘアスプレーの使い方とテクニック
ステップ1:適量を使う
ヘアスプレーは適量を使うことで、自然な仕上がりを保つことができます。近づけすぎると、髪が固まってしまうので注意しましょう。
ステップ2:適切な距離からスプレーする
スプレーは髪から20〜30cm離して使用します。均一にスプレーすることで、スタイルをキープしやすくなります。
ステップ3:部分的にスプレーする
スタイルを強調したい部分や、ホールド力を高めたい部分に重点的にスプレーします。髪の根元や前髪など、崩れやすい部分に使用するのがおすすめです。
6. クリームの使い方とテクニック
ステップ1:適量を取る
クリームは少量で効果を発揮します。手のひらに適量を取り、手のひら全体で伸ばします。
ステップ2:髪に塗布する
クリームを髪の中間から毛先にかけて塗布します。根元に塗ると、髪がべたつくので注意が必要です。
ステップ3:スタイルを整える
クリームを塗布した後、手ぐしやブラシを使ってスタイルを整えます。自然な仕上がりを目指す場合は、ドライヤーを使わずに自然乾燥させるのも良いでしょう。
7. セラムの使い方とテクニック
ステップ1:適量を取る
セラムは数滴で効果を発揮します。手のひらに適量を取り、手のひら全体で伸ばします。
ステップ2:髪に塗布する
セラムを髪の中間から毛先にかけて塗布します。根元に塗ると、髪がべたつくので注意が必要です。
ステップ3:スタイルを整える
セラムを塗布した後、手ぐしやブラシを使ってスタイルを整えます。セラムは髪に艶を与え、滑らかにする効果があるので、最後の仕上げに使用すると良いでしょう。
8. スタイリング剤の重ね使い
スタイリング剤は一種類だけでなく、重ね使いすることでより効果的なスタイリングが可能です。例えば、ワックスでベースを整えた後にヘアスプレーでキープ力を高めたり、セラムで艶を出してからムースでボリュームを持たせるなど、用途に応じて使い分けましょう。
9. 髪質に合ったスタイリング剤の選び方
髪質に応じて適切なスタイリング剤を選ぶことも重要です。細い髪の人は軽めのムースやスプレーを、太い髪の人はしっかりとしたホールド力のあるワックスやジェルを選ぶと良いでしょう。また、乾燥しがちな髪には保湿効果のあるクリームやセラムを選ぶと効果的です。
10. ヘアスタイリングの基本ルール
ヘアスタイリング剤を使う際には、基本的なルールを守ることが重要です。適量を使うこと、均一に塗布すること、髪質に合った製品を選ぶこと、これらを守ることで、スタイルを長持ちさせることができます。
まとめ
ヘアスタイリング剤は、正しい使い方をマスターすることで、髪のスタイルを自由自在にコントロールすることができます。今回紹介したテクニックやコツを実践して、理想のヘアスタイルを手に入れましょう。髪質やスタイルに合わせて適切なスタイリング剤を選び、毎日のヘアケアを楽しんでください。